犬が‥
忠犬が‥
飼い主に寄ってきて
遊んで遊んでと
言ってるかの様。


そう
忠犬な僕みたい。


「どんな夢‥?」
僕がそう聞くと
留乃は嬉しそうに
「ずーとひとりだった。
お母さんもお父さんも
誰もいないの。
ずーとひとりぼっち。
みんな何処か行っちゃったの。」
と言う。


「‥悲しい夢だったね。」
何だか何て返したら良いか解らず
素っ気ない様な返事をしてしまった。


すると留乃は
「でも夢だった!
ひとりじゃないっ♪」
とはしゃぐ。


僕はそんな留乃を見て
思わず抱き締める
久々のこの感覚‥