何だか如何わしい気持ちになる。


その質問に
留乃は考え込む。


なんだか時間が経つ旅に
まづい様な気になっていく僕。
留乃はあと1ヶ月で20歳といえ
まだ未成年だ。


「○×市です !」
と僕はつい口を挟んでしまった。


すると先生は留乃に
「○×市がわかりますか?」
と質問を変える。


留乃はまた考え込むように
黙っている。


「では、これが何色か
解りますか?」
と、先生は胸から赤い
ボールペンを取りだし
留乃の前に差し出した。


僕は急に全く違った
質問をしたことに疑問を抱き
看護師さんを見る。