プルルル‥
プルルル‥


ひさびさの家電の音。


「はい、高橋です‥」


病院からだった。
留乃が目を冷ましたらしい。


憎いって
最低だって思ってたのに
また急いで飛び出す
馬鹿な僕がいる。


忠犬な僕がいる。