手に思わず力が入り
ネガがくしゃっとなる。


と、別にしてあった写真が
袋の中にあるのが見える。


僕はそれを出すと


「ああ‥」


僕と留乃だ。
留乃は他の奴の時と同様
万勉の笑みで笑っていた。


何で‥これだけ
別なんだろう‥
まさか‥僕は留乃の中で
やっぱり特別な人に‥


と、少し思ったりしたが
どうせ僕にこれだけ見せて
上手いこといってまた
僕を上手いこと使う気でいたか
他の俺に俺の存在を
知られたくなくて
別にしたか‥
そんなところだろう。
と、すぐに掻き消された。