そして留乃の病室へと向かった。


しかし
留乃がいない。


公衆電話だろうか‥
僕は病室の近所の
公衆電話に向かった。


すると必死に
電話番号を押す留乃。


「留乃‥!」


留乃もこちらに気付き
「タカハシさん!」
と言い駆け寄ってきた。


「電話どうしたの‥?」
と聞くと留乃は黙り込んだ。
顔が少し赤い。


どうもいじめてやりたくなり
「用無いなら帰るけど‥」
と言ってみる。
すると留乃は焦りながら
「用事‥あるんですか‥?」
と言った。


「ふっ‥」
留乃が敬語だなんて‥
思わず笑ってしまった。