無反応な留乃‥


「逝かせてやる‥」
より強く力を入れる。


すると留乃の額に
くっきりと欠陥が浮き上がった。


それを見た俺は
はっと我に返り手を離した。


「はあはあ‥」


息がゼエゼエして
心拍数が高くなり
身体中熱くなり汗を帯びていた。


ピピピ‥


留乃の心拍数のゲージが
不定期になっていったのと同時に
機械音が部屋に響き渡る。


「そっか‥お前‥
ちゃんと生きてんのか。」


面会時間が
終わろうとしていた。


今日もまた
同じだった。


このまま
目が覚めなければ‥