変な落ち方をした様で
頭を強く打ったらしく
もしかしたら障害があるどころか
このまま目を冷まさなければ
駄目かもしれないらしい。


「留乃‥」


呼んでも返事は
帰ってこない。
此処5日間同じ様な毎日。就活の説明会に通っては
帰りに此処により
留乃の前に座り留乃を眺めてる。


長い睫毛に
ぽってりした唇に
白くて透き通るような肌。

いつも眺めながら
明るくの長い髪の毛を撫でる。
サラーッと僕の指を流れていく。
そして頬を撫でて
唇を重ねる。


それで
あるおとぎ話の様に
目が開いて‥
なんてことは無い。