「また、明日ね」 囁くように言った。 「ああ、またな」 ジョーも答えた。 「核が使われたら、明日はないかもしれないんだよね…」 腕の中で震える少女の言葉が、ジョーの胸に突き刺さった。 今、別れたら、もう会えないかもしれない。 だから、とても自然に、この言葉がジョーの口をついて出た。 「今夜、いっしょにいないか?」 「えっ?」