エレベーターの中、私はウズいた体を止めるように、自分の胸をギュッと掴んだ

部屋の前まで来ると静かに鍵を取り出し、ゆっくりとドアを開けた

ベッドに腰を下ろし、携帯を開く

《Eメール 3件》

受信ボックスを開くが僅かな期待は外れる

遥奈、三瓶、彼氏からの受信

―当たり前か…今別れたばかりだよ

私は携帯を閉じ、メールの中身も見ずにシャワーに向かった