―ねっ、何されるかわかんないよ

すぐに体を起こし、相変わらずの笑い顔を私に向け、

―気をつけないと襲われるよ まだ酒も抜けてないんだから

私は痺れる体を起こし、リクライニングを元にもどしながら頷いた

ドキドキとは違った表現の…
そう…ゾクゾクした感覚がすぐには消えない

あのまま口付けられていたら…

もしかしたら私は逝ってしまったかもわからない

今まで、どれだけ好きになった男にも、制欲に支配等された事はなかった

私が使用する事のなかった単語が頭に浮かぶ…

今、私は《ウズイテイル》

下着の中の生温い感触がスカートにまで染みているんじゃないか…それが彼に知られているような気になって、チラリと顔を見た

―ごめんね、びっくりしただろ 冗談が過ぎた…

そう言うと、私の感情とは裏腹に、煙草に火を付け、
窓を開けて煙と一緒に、私の熱りを外へ逃がした