体がシートと一体化していくような中、感覚だけは細く、神経が隔離されているような不思議な状態にあった 彼が左側のサイドミラーを見る その度に神経がピクリと揺れる たわいのない会話を繰り返すが、どこか上の空でいる私は、乳首に残る快感を胸に、彼の左側腕を見た そこから伸びる手の先で、シフトを握る指先は時折ゆっくりと動く… 見ているだけでその指先に触れたくなる衝動にかられる