お手洗いから出た私は、少しふらつきながら人ゴミを交わす

ほんの少しつまづいたその時、

トン…と誰かにぶつかり、相手の肘が胸元に触れた…

その肘は、当たったとも…ぶつかったとも…言えないようなフワッとした感覚で、

偶然にも、ブラウスの上から私の乳首の上を擦るようにすり抜け、そのまま私の体を支えた……

―危ないよ、大丈夫ですか?

そう言って何もなかったかのように、前を向き直した…男

さっきの男性だった…