ささやかな出世も同様だった

いつしか役職が付き、若年でのスピード出世の街道を優雅に歩き、仕事の質も変わったが、

自分だけは、他のそれと違うような感覚が付きまとった

金と僅かな時間を手に入れ、社長の同行で高級クラブへ出入りしても、
新幹線の座席が指定からグリーンへ、さらに個室へ変化しても、日常の延長の様な気がした