そのまま俺に体を寄せてくるが、

―全部脱いで

というと、お預けを言われた犬の様に起き上がり、パンティに指をかける

―濡れてるね 湿ってるよ

―だって…

―まだ触ってないんだけど

―……

何も言いいかえせないまま、まだ服を着たままのおれに見られながら全部の素肌を見せた女は、ペタンと座り込む

俺は起き上がり太股の間から指を滑らせ、そっと《溝》に中指を這わせる

肌を触っている感覚はもはやなく、ヌルッとした涎が指に絡まる

わざと見えるようにその指を舐め、そのまま女の耳たぶを舐めながら

―脱がせて

そう言うと、ベルトに手を伸ばす女

俺は、仕事の為束ねられた女の髪をほどきながら、とくように頭を愛撫する