腰に回した手は掌が張り付くように触れ、指の平を立て引き寄せる。

女の上半身はのけぞり、俺に支えられるようになりながら……また舌を指に絡ませる。

舌を出したままの半開きの口は俺の唇を舐めるように近づき、重なる。

息を漏らしながら俺の舌をまさぐり、唾液が行き来する。

額からは薄く汗が滲み、体全ての湿度が上昇するのがわかる。

しかし汗よりも、一番湿らせているのは……。