夢があった……。


夢の為に学ぶ事を選び、夜間の専門学校に通った。

日中は車の整備工場で働いた。

どの記憶も生気に満ちていた。

常に仲間と共にあり、エネルギーを分けあっていた。

自分を高める術はなかった。
が、意欲だけは確固としてそこにはあった……。


そんな“どこにでもいる”青年だった。