――――――
「寝不足と、軽い過労ね。
彼女細いし
あんまり身体強くなさそうなのに
無理したんじゃないかしら」
「……寝不足」
俺の目の前で
ベッドに横たわる彼女をジッと見つめる。
顔色はまだ青白く、
身体はピクリとも動かなくて
胸の不安が全く消えてくれない。
――説明するまでもなくここは保健室。
あの後俺達は
倒れたアキを抱き上げ
超特急でここに駆け込んだ。
もちろん抱き上げたのはケンゴ。
理由は一番それが手っ取り早かったから。
「あぁ、ほんまこいつ軽かったで。
羽毛みたいに飛んでいくかと思ったわ。
飯ちゃんと食ってんのか?」
「こいつ、一人暮らしなんだ」
「そうなの?
じゃあ栄養も偏ってたりするかもね」
心配そうにアキの寝顔を見つめる
保健医の斉藤先生。
年齢は不詳だけどなかなかの美人。
長い髪をルーズに上にまとめ
白衣を着て颯爽と歩く姿に
トキメイてる男子生徒も少なくない。
性格はさっぱり系で生徒からの人望も厚く
昼休みともなると
大勢の生徒が相談に押しかけるほどだ。
「リョウあんまり思いつめんな。
考えすぎてもいい事なんかない」
「そうやで
真希もかなり反省しとるみたいやし
二度はおこらんやろ」
「あぁ」
そんな会話をかわす俺達を
横目でちらりと見て
斉藤センセイは机に座り
何か書類に記入してるようだった。
そしてふと顔を上げて
「あんた達
もうすぐ2限始まるから戻んなさい。
付き添い要らないから」
その言葉に「ヘーイ」と緩く返事して
立ち上がるカズマとケンゴ。
二人は座ったままの俺の俺を見て
顔を見合わせて少し笑い
「じゃーな」と俺の肩を叩き
保健室から出て行った。
「寝不足と、軽い過労ね。
彼女細いし
あんまり身体強くなさそうなのに
無理したんじゃないかしら」
「……寝不足」
俺の目の前で
ベッドに横たわる彼女をジッと見つめる。
顔色はまだ青白く、
身体はピクリとも動かなくて
胸の不安が全く消えてくれない。
――説明するまでもなくここは保健室。
あの後俺達は
倒れたアキを抱き上げ
超特急でここに駆け込んだ。
もちろん抱き上げたのはケンゴ。
理由は一番それが手っ取り早かったから。
「あぁ、ほんまこいつ軽かったで。
羽毛みたいに飛んでいくかと思ったわ。
飯ちゃんと食ってんのか?」
「こいつ、一人暮らしなんだ」
「そうなの?
じゃあ栄養も偏ってたりするかもね」
心配そうにアキの寝顔を見つめる
保健医の斉藤先生。
年齢は不詳だけどなかなかの美人。
長い髪をルーズに上にまとめ
白衣を着て颯爽と歩く姿に
トキメイてる男子生徒も少なくない。
性格はさっぱり系で生徒からの人望も厚く
昼休みともなると
大勢の生徒が相談に押しかけるほどだ。
「リョウあんまり思いつめんな。
考えすぎてもいい事なんかない」
「そうやで
真希もかなり反省しとるみたいやし
二度はおこらんやろ」
「あぁ」
そんな会話をかわす俺達を
横目でちらりと見て
斉藤センセイは机に座り
何か書類に記入してるようだった。
そしてふと顔を上げて
「あんた達
もうすぐ2限始まるから戻んなさい。
付き添い要らないから」
その言葉に「ヘーイ」と緩く返事して
立ち上がるカズマとケンゴ。
二人は座ったままの俺の俺を見て
顔を見合わせて少し笑い
「じゃーな」と俺の肩を叩き
保健室から出て行った。