――――――

放課後、部室に向かうと

ステージに並んで座るミヤとタケが
いつもの通り憎まれ口を叩き合いながら
どっかのバンドのスコアを広げて
盛り上がっていた。


俺はタケの正面に立ち
腕を組んで上から見下ろす。


「おいタケ、顔かせ」


いきなり視界が暗くなった奴は
勝気な目を曇らせ天を仰いだ。


隣のミヤは


「きゃー、タケ何したの??
ヤキ入れるんでしょ?リョウ先輩!!
思いっきりやっちゃってくださいね!」


と大きな目をキラキラとさせて俺を見た。


そうして
「いってらっしゃいごゆっくり〜」
と叫ぶミヤの言葉を背中に聞き
タケを屋上につれてった。