「その奥原って人に会ってみたい!」 「アタシも会いたいかも」 「ちょっと、やめてよー」 「だってけっこうイケメンなんでしょ?」 美羽が身を乗り出す。 そんなこと言っても、奥原さんには言えないよ~。 「じゃあ、あたしがもうちょっと奥原さんに慣れたら、ね?」 「えー」 「美羽、今日のところは諦めようよ」 「わかったよー」 愛南海が言うから、美羽は少し不満そうに頷いた。