…そして。


「…やめ!
列の最後の奴は答案回収!」


―――無事、試験終了。


(やりきった!
私はやりきったのよー!!)


心の中で、
歓喜の声を上げた。


試験監督の先生が教室を出て行くと、


一気に歓声が上がる。


「やったー!!
終わったー!!」


「俺は色んな意味で終わったー!」


「今日は打ち上げ行こうよ!」


そんな中、
右隣の沙弥とその隣の木本は冷めていた。


「…非常に不愉快だ。
毎度毎度、感情を露にするのは大概にしてもらいたい。」


はじめくんお得意の、
メガネを中指で上げつつの発言!


「まぁ、分からないでもないが…。
ちょっとうるさすぎるね。」


こっちも腕を組みながらの呆れ発言。