「す、すみませんでした……。」


沙弥って、
勉強のスイッチ入ると怒りっぽくなるんだよなぁ。


ますます悲しくなってきて、
しょんぼり肩を落としてたら。


「…ほら。」


沙弥が私の机の上に、
乱暴に紙を置いた。


「え…なに?」


「それ、
水華のために作ってきたまとめプリント。

あたしのヤマ張ったとこだから、
そこだけはチェックしとけ!」


「さ、沙弥ぁあぁ…!!」


「うるさい!
進級したいならさっさとやれ!
バカ水華!」