「は、はぁ………。」


よく分からない、といった表情をした。


「だから…。

1人の男と、1人の女がっ…!!

キ、キ、キ、キ………をだな………!」


自分で話していて、
なぜか恥ずかしくなってきた。


しかもうまく話せない!


俺の顔は、おそらく真っ赤だ。


「………木本って、バカ?」


―――『バカ』?


俺が、この俺が…『バカ』だというのか?!


「おい岬!
なぜ俺が『バカ』になるんだ!!」


「全く、『キス』見たくらいで…。

そんな大騒ぎするヤツ、
いないと思うよ。

…『ガキ』じゃあるまいし。」