俺の記憶は、
そこで途切れた。


―――


―――…も……


――もと……


…なんだ?


「おい!木本!!」


「うわっ!!」


俺はガバッと飛び起きた。


すると、そこは並木のベンチだった。


「木本、
並木の脇で白目むいて気絶してたから、
仕方なく声かけたんだけど…。」


俺を呼んでいたのは岬だった。


「何してたらそうなるわけ?」


首をかしげる岬。


「何って…。

…はっ!」


「なっ、なに?!」


「極めて信じがたい光景を目の当たりにし、
そのあまりの衝撃に耐えきれず、
俺の思考回路がショートしたのだ!!」