それから毎日、私はタカちゃんに同じ事を繰り返した


でもやっぱり答えはノーだった



さすがに凹む……一時はがむしゃらに頑張ったけど、また挫けそう

私は誰もいない放課後の教室で頬杖を着いて座っていた



「あれ?成田さんまだいたんだ」


振り返ると葵君が立っていた

私は慌てて立ち上がった


「葵君!クラス委員の仕事?」

「あぁ、誰かさんは帰っちゃうし」


圭介の事だ


葵君、圭介とは普通に話してたけど私と話すのは別れてから初めてだった


「仲直りできた?」


葵君は書類をまとめながら話した


「ううん。まだ…」

「そう、女の子は大変だね」

「葵君は…圭介とは、その……」


「正直かなり恨んだね、でも一発殴ったらスッキリした」

「えっ!うそ!」


私が驚いて大声を出したらクスッと笑って


「冗談だよ!俺と成田さんが別れたのはアイツのせいじゃない。俺のせいだから」


「……そんな事ない」

「わかってたんだ、だけど別れる理由は正直に言って欲しかった」
「ごめん。本当にごめん!」

「もういいけどね、話したスッキリした。多分、三船さんも言いたい事言ったらスッキリすんじゃないかな?」

そう言い残して葵君は教室を出ていった