母の話通り、その晩は嵐だった。


病院が震えるほどの風と、窓から外が見えなくなる位強く打ちつける雨。


私は絶望的な気持ちになって布団に潜り込んだ。


優咲は私の為に頑張ってくれたのに…。


世界一綺麗な花を咲かせるって約束したのに…。


私のせいだ。


優咲…。


ごめんなさい…。


優咲の晴れ姿見れなかったよ…。


気が付くと、一筋の涙が頬を伝っていた。