「その資料はまだ奴らには渡っていない。と言うことは…わかるよな、紅聖。俺はずっと側にはいれないから兄として頼みたい」


「わかっている。ここにいれば安心だ」

「後はどこにあるかは地道に調べるしかない。そして葛城財団の方はどこかで変な動きがないか注意してくれ。後…怜哉様には内緒にしてくれ。知ったら無理矢理でも連れ出すだろうから」


「ああ、親父にも言っておく」


重い空気が流れた時

(コンコン)


『コーヒーお持ちしました』