夜が明ける


鞄の中にはいつもと違う物を入れた


スーツを着ていつもの何も知らない俺を保つ


車を走らせ怜哉を迎えに行く


「おはようございます怜哉様」


「はよ」


やつれた顔をして、どこか遠くをみている鋭く冷たい瞳


早くあの時のような優しい瞳に戻してあげたい


だから何があっても連れ戻したい