『もしもし、千明どうした?』


怜哉は仕事中で電話の向こうでキーボードを叩く音や真弥の声も聞こえた


「今、瑠衣ちゃんに代わります」


『瑠衣?』


「怜哉…もうすぐ…会えるから…」


『瑠衣!!産まれるのか?』


ガタンと椅子がぶつかる音がした