「どうしたの?」


突然部屋を出て瑠衣は戸惑っていた


パタンとドアを閉めると怜哉が背中から抱きしめて来た


「瑠衣」


「ん?」


「今、真弥がとてつもなく緊張しているはず」


後ろから抱きしめながら耳元で楽しそうに怜哉は喋る


「お兄ちゃんが緊張?」


「そ、うちの親父に挨拶するって言ってたからな。瑠衣の事で」