休みの日、夕方。

いつものようにテレビをぼーっと見てると、口が半開きになってる事に気が付いた。

その隙をついてか、良壱が急に軽く唇を重ねてきた。

「なぁ。」

「何?」

あたしは不意に良壱に抱きついた。

良壱も腕に力を入れる。

「夕飯、夏弥とアキヒトと行くか?」

「いいよ。」

立ち上がって、買ってもらったコートを羽織る。

そういえば、もう少しで年が明ける。