夏弥は料理が上手かった。

そして、この良壱と夏弥の家は広かった。

あたしはパンをかじる。

前に座って、コーヒーを飲む良壱に聞く。

「どのくらい眠ってた?」

「丸2日間。」

ありゃ、と肩を竦めてみたら激痛が走った。

「全治一週間だと。」

その口調に、石塚の所に行ったんだと思った。

あたしはサラダのレタスを口に運ぶ。

そして、良壱からありとあらゆる事を聞き出した。

携帯で話してる途中で、急にバキッだかガチャッという音がして、繋がらなくなってしまった良壱は少ない人数であたしを探した。