「なんでしょーか?」

尋ねる。

「お前の事を分かってて闇討ちする奴なら、それくらい覚悟できてんだろーが。
それに、お前がやらなきゃ俺がヤってた。」

“ヤってた”…“殺ってた”、と良壱は言った。

あたし、愛されてんな。

って少しだけ自惚れてみる。

「…お腹が減った。」

そして。

かつてない程、お腹が減っていたあたし。

「リビング来い。夏弥、なんか作ってやれ。」

「りょーかい。」