あたしは尋ねる。

「今もまだ好き?」

良壱は煙草を灰皿に押し付けた。

「立て。」

急に言われて、反射的に体が動いた。

立つのはいいけど、ネクタイを掴まれて屈む格好になった。

「良壱…。」

ネクタイ離して。

と言う前に。

オェっとなる勢いでネクタイを引っ張られた。

ドサッと良壱の元へ倒れる。

いきなり倒れたから、両膝は良壱の開いた足の間に、手は良壱の肩についていた。

そして、耳元で囁かれる。