『あっ、舟山さん。おはよっ!』


親しげに声をかけてきたのは、中学校が同じだった
小森 一樹。
皆から:いっちゃん:
と呼ばれる彼女は
とても美人な女の子。



『おはよ…』


『同じクラスになるといいね!…じゃっ、また後で。』


先生にも、男子にも
見せない笑顔で
いっちゃんは
ニヤリと笑って
消えていった。
中学生での嫌な記憶が思い出されて、思わず
ブルッとふるえてしまう。