次に目を開くと、夜空が広がっていた。

虫の音が聞こえる。
どうやら秋のようだ。





冷たい感触を覚え、顔を横に向けるとアスファルトの上に寝転がったいるのを知った。

どうやら道の真ん中にいるようだ。








ボーっとする頭をフルに回転させ、現状把握をする。

重い体に鞭を入れ、体を起こす。









「この道路、いつも通る道だ。」


毎日学校まで通う道。
右手に古い喫茶店。
左手に雑草の生えた斜面。
その上に池があるのを知っている。









前方遠くには、黄色で点滅する信号機。
静まりかえった様子を見ると深夜のようだ。

車が当分来ないであることを知り、再び重い体を横にした。