扇風機の前でボーっとしてると着替え室から誰かが出て来た。



「ん、瑠奈だ。」


『め、めめめ明!!!!』



冬服に包まれた明はヒラヒラと手を振って近づいて来る。その顔は満面の笑顔。



「周り知らない人達ばっかりだったから、しょうがないけど瑠奈と一緒にいることにする。」


『あ、そうですか…。』



確かに周りにモデルの人結構いるけど、明の知り合いはいないみたい。



多分、明は顔が整いすぎてるし、違う世界の人っぽいし、なんかオーラが凄いから、近づきにくいのかなって思う。