樹に気づかれないように、明をギッと睨むと、意地悪そうに口端を上げて笑った。



やっっっぱり!!アイツ今、樹を利用した!!なんなの!?あたし悪いことした!?



そんなことを思ってると、澪と奏汰が群れから出て来てこっちに来た。



「樹君いいって?」

『うん。』


「じゃあ、早く……あ~~~っ!!」



廊下いっぱいに澪のソプラノの声が響く。……なに!?次は!!



「アキラ君がいる!!え!?なに!?樹君の友達なわけ!?」


「久しぶりです。」


「キャー!!久しぶりっ!!」



え、テンション高すぎ…。てかアキラって…本名言ってないわけ?