「みんな!!廊下に並んで~。」


『なんだ、担任も一緒なんだ。』



廊下から顔を出して言ってくる先生は去年と一緒。



ま、気軽な先生だしいっか。



「樹君も高校生か~、早い!!」


『だよね~!!あんなに小さかったのにもう高校生だもんねぇ。』


「お前ら年寄りくさいんだけど。」



笑ってる奏汰の頭をバシッと叩いて廊下に出る。



「そういえばね瑠奈。あたし前、事務所行ったらすっごい綺麗な子いたんだけど!!」


『き、綺麗な子??』



それって…



アイツ…しかいないような気がする。