黒板に貼ってある席順を確認して、自分の席に着く。



あ、廊下側の一番後ろだ。



「お、瑠奈じゃん。俺の隣だぞお前。」


『奏汰(カナタ)!!まじ?よろしくね~。』


「おう。」



奏汰はあたしと同じモデルで同じ事務所。



高1の夏くらいから結構話すようになって、仲良くなった。



スラッとした長身に、切れ目。でも笑うとえくぼが出て可愛い。



モテモテのイケメン。



「瑠奈!!聞いて聞いて!!」


『ぐはっ!!』



突然後ろから声がして、誰かが抱きついて来た。