『ぇっ…。』



それを聞いて、自分がしゅん…となったのが嫌でも分かった。



『あの、話があるんだけどっ…。』



明の腕を掴み、顔を真っ赤にして言うあたし。



い、言っちゃった。



「ぼ、僕も言いたいこと…ある。」


『わっ…。』



明も言いたいこと?



ほっぺをピンク色にさせた明は、あたしの手をとって細い道に入った。



『なに…?』


「いや、瑠奈からでいいよ…。」


『…明からでいい、です…。』



そう2人で譲り合ったあと、また2人で無言になってしまった。



…だめ!!言わなきゃ…。