「…早く出ないと有紗が。」
『あ!!そうだった…。忘れてた。』
…匂いなんて置いといて。有紗の電話に出なくては…。
『…はい。』
《あら、やっと出た。ちゃんと明と校門にいる?》
『うん。いるよ?有紗達は?』
そう続けると、電話の向こうから、ふふっ。と有紗が笑った。
《ごめんなさい。みんなで先に帰っちゃったわ。》
『へ?』
《だから明と仲良く、帰ってね?》
『はい!?意味が分かんな…。ちょ!?』
“仲良く”の所を強調して言ってきたと思ったら、ブチッと音がして通話が遮断された。
そ、そんな…。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…