丁寧に深呼吸をした後、携帯の画面を見ると有紗からの電話だった。



「有紗じゃん。」


『ぎゃっ!!』



いきなり明が近距離にいてビックリしたから、また心臓がバクバク落ち着かなくなってしまった。



あたしの悲鳴に不満そうにする明を無視してアタフタするあたし。



明、シャンプーの匂いした!!ふわって!!



シャンプーの匂いとか男もするんだ…。



そりゃするよね、お風呂入ってるんだもん。



…いい匂いだった。



はっ…!!変態!!あたし、なんか変態みたいじゃん!!