僕の言葉に、満足そうに目を細めて微笑む有紗。



「それにしても、人気ねぇ。」


『え?』



ふと、有紗が教室の入り口に目をやり言ってきた。



そこには、ぎゅうぎゅうに集まった人だかりが。



『有紗を見にきた人もいるに決まってるよ…。』


「ふふっ、ならいいけど。」



そう呟く有紗がヒラヒラと手を振るとキャー!!と歓声が湧いた。



『ほら。』


「明もやってみなさいよ。」


『やだよ…。』



面白がってる有紗を避けながら、パンを食べる。



…告白、か。