「えっ、もしかして泣いてる?」


『んなわけないでしょ~!!てか近寄らないで!!』


「ひど~い。」



そう言ってあたしの前にしゃがみこむ知佳君。



『あたしに謝れ。』


「ごめん♪」


『…黙れ!!』


「わぉ!!毒舌~♪」



あたしはそんな簡単に許さないからね…。



『なんか買って。』


「何を?」


『何でも!!いっぱい!!』



あたしのキスは高いんだからね!?



「ちょっと!?瑠奈どこ行くの!?」


『じゃ!!今日はさよなら、また明日!!』


「わぁ~い、デートだ~♪」



決めたら即、実行。



みんなはよそに、あたしは知佳君の腕を掴んでスタスタ歩く。



知佳君に高いもの、いっぱい買わせてやる~!!