「知佳さん、ってどういう人なんですか?」
急に話に入ってきた樹が急に聞いてきた。
「知佳?ん~…知佳はね、明と同い年なの。あたしが中学入ってすぐ引っ越しちゃって…それまでは3人でよく遊んでたわね。」
特に明と知佳は、いつでも一緒で、すっごく仲良かったわ。と懐かしむように言った有紗。
「へ~。」
「今は分かんないけど、昔は女の子って感じの可愛らしい子だったわ。」
『……。』
「いっつも明にベッタリで。まぁ、明も知佳にベッタリだったけど。」
と、ふふっ。と笑いながら言う有紗は試すようにあたしを見てきた。