「今の誰?」


「ん、僕と有紗の幼なじみ。」



樹へ返事を返しながら帰る準備をする明は、どことなく嬉しそう。



「知佳帰って来たの?」


「昨日帰って来たみたい。僕達の隣の学校だって。」


「あら、一緒の学校だったら良かったのに。」



と、2人でいろいろ話してる。



「友達といるって言ってるのに、今すぐ会いたいって…我が儘になったのかしら?…ふふっ、よっぽど明に会いたかったのね。」


「…なっ、変なこと言うなよっ。じゃ、また明日!!」



そう言ってほっぺを赤くさせながら逃げるように行ってしまった。