「普段あんまり女の子と話さないのに、瑠奈とはすっごく仲良いわよね~。」


「……。」


「自分の大事なヘアピンあげちゃうくらいだものね?」


「~~っ…。」



髪の毛の毛先をクルクルといじりながら有紗は微笑んで言った。



「…だ、だからって…。」


「まったく…意地っ張りなんだから。……ふふっ、睨んでも無駄よ?全然恐くないもの。」



俯いてた明がバッと上を向いて弱々しく睨むのに対して、あっさり言葉を遮り、目を細めて明を睨み返す。