「瑠奈ってピンしてた?」


『へっ?…あぁ、これ?』



パフェを食べてると不意に有紗がヘアピンに食いついた。



『よく気づいたね!!』


「ふふっ、似合うわね瑠奈にその色。」



そっかな~?



そう褒められて、顔が緩むのが分かった。



「あら?明とお揃いなの?」


『へっ!?』



樹と会話していた明も、自分の名前が出てきたので、不思議そうに顔を傾げた。



「瑠奈と明のヘアピンお揃いなの?って話してたの。」


「あ、ほんとだ~。」



有紗の言葉に、樹もあたしと明を見比べて言う。