『はぁ~…。』
明が去っていき、脱力したあたしを見て樹は困った顔になる。
「ごめん瑠奈。からかいすぎたかも。」
『いや…大丈夫。』
顔を少し引きつらせながら樹と目を合わせると、あのね。と話し始めた。
『なに?』
「瑠奈がなんで明がいきなり泊まることになったのかって、気になってたじゃん?」
『…うん。…いや!!変な意味はないからね!!純粋に!!』
落ちついて話す樹に慌てて言うと、うん分かってる。と笑顔で返された。
……樹って、あたしと親一緒だよね…?って思うくらい性格が似てないとつくづく思った。
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