『あのさ~…こういうのって普通逆だからね?』


「…るさい。」



お化け屋敷に入るなり、あたしの服の裾をキュッと握って来た明を弄る。



『ほ~ら、暗いだけで全然怖くないでしょ~?』


「は?瑠奈、お化け屋敷バカにしてんの?調子のってっと痛い目見るからな…。」



うわ~…何この子…。



怖がってるくせに…めちゃくちゃ生意気なんですけど。



「あ~全然怖くない。」


『…じゃあその閉じてる目を開いてみようか?』


「…やだ。」